児童発達支援・放課後等デイサービス活動や療育イノセント こども発達支援事業所・相談支援センター社会福祉法人 徳島県手をつなぐ育成会

活動や療育

児童発達支援・放課後等デイサービス

生活するちから

衣服の着脱

気温にあった衣服を着ること、汚れた衣服を着替えることは、とても大切なことです。
一人で衣服を着替えられるようになる練習も行っています。

簡単なことからスタートし、自分で着替えられる自信を持って頂きます。
しっかり褒めて、次への意欲へつなげます。

両手をしっかりあげて、服をぬぐ。

上手に腕を通す。

パンツやズボンを途中まではいたら、あとは自分で腰まで上げる。

くつ下やくつも自分で履きます。くつに印をつけて左右を意識してもらいます。

排泄

成長に合せてトイレットトレーニングを行っています。

気持ち悪い」を伝えるために、オムツが少しでも汚れたらすぐに取り替えます。

決まった時間にトイレに座ります。

自分からトイレに行きたくなる楽しい明るい雰囲気づくりも行っています。


体をつかう

リズム体操

楽しい音楽体験をとおして、自信をはぐくみ集団生活に必要な協調性を身につけていきます。
音楽を心と体で感じながら遊ぶことで、もっと友達と仲良くなりたい!
もっと遊べるよう(できるよう)になりたい!という意欲を育てます。

体操♪
かけっこ♪♪ 手を広げて、ゆっくりと♪
小さくなって♪大きく♪

粗大運動

歩く、走る、バランスをとるなど全身を使った運動のことを粗大運動といいます。
身体のバランスをとりながら、平均台をゆっくり、じっくり渡りながら移動することで、
身体の使い方を知り、身体に対するイメージをつけます。

トランポリン

  1. 跳びながら相手が投げるボールをキャッチする。
  2. 跳びながら一回まわってからキャッチする。
  3. ボールを持ったまま回って相手に投げる。
新聞紙クッションを使い身体のバランス感覚を養う

  1. 新聞クッションを受け取り片手で振り回しながら自由に遊ぶ。
  2. 新聞紙クッションを抱っこして抱えて10回跳ぶ。

トランポリンを跳びながら、相手のボールをキャッチすることで身体のバランスを整え、
体幹を鍛えます。また、目と手の協応動作の訓練になり、運動機能の発達を促すことができます。
体幹を鍛えることで椅子にもしっかりと座ることができ、離席することが少なくなります。

また体幹がしっかりしてくると、自分の身体をコントロールすることができるようになり様々な活動能力もアップします。
ブランコの揺れが怖いなどの不安があるお子様は、まずはトランポリンの上に座ってもらい、
他者が隣で跳んで揺らして楽しめる範囲で揺れに慣れてもらうというような練習も行っています。

ミュージックパット

ドレミマットを並べて、その上を左右交互に片足立ちをしながら進んでいきます。
片足立ちをすることで身体のバランス感覚を養うことができます。

□の中で片足ケンケンを10回続けることにより、身体のバランス力をつけることができます。

平均台から□のところまでジャンプ。 ○から○へジャンプ。 身体のバランス力をつけます。


手や目、言葉をつかう

微細運動

腕と手を使った運動のことを微細運動といいます。

型はめ

余暇として楽しむ他に輪郭の見方をつかむ学習にもなります。
型はめの練習をするうちに、自分の靴を探せるようになったり、靴の前後を間違えずにはけるようになります。

ひも通し

・ボタンとは形がだいぶん違いますが、ボタンはめの動きと、ひも通しの動きは原理が同じです。
ひも通しが前もってできるようになっていると、ボタンはめが覚えやすくなります。
・同じ色の紐に同じ色のカードをはめる。ゲーム感覚で進めることにより、継続して取り組むことができます。

ままごとの包丁で野菜を切る練習

包丁で野菜の皮を剥く真似をする。 ⇒筆圧を鍛えることもにつながる。

コイン入れ、折り紙

指先の力をつける。

ゴムボール

ゴムボールを掴んだり、握ったりすることにより握力をつける。

お箸の練習

手作りのお箸を使って、
・マグネットを動かす。同じ色同士をくっつける。
・粘土を使い、すくう練習。
※重さがあるため、すくう・はさむ練習がしやすい。
手指の使い方・力の入れ具合など、マグネットや粘土を使って取り組むことで上達します。

言語療法

絵カードとリングのマッチング
ステップ1 色がわかるか?
バナナ⇒黄色、帽子⇒青 絵カードの色がわかるように練習します。
ステップ2 名前がわかるか?
バナナの絵カードを選んで⇒バナナの絵カードを選べられる 物の名前がわかるように練習し、単語の数を増やします。
ステップ3 一緒に発声する
絵カードを選んだ後に、色や名前などを一緒に発声し、言葉と絵カードを関連づける。

絵カードなどを使い絵と言葉を関連づけることで、言葉として表現できるように訓練します。

 
なぞなぞ(絵カード)
  • 鼻の長い動物はどれか?
  • 冷たくて美味しい食べ物はどれか?
  • 線路の上をガタンゴトンと走る物はどれか?
  • 男の子が椅子に座っているのはどれか?
  • お着替えをしているのはどれか?

なぞなぞをだしあうことで、文章や口頭の指示をスムーズに把握できるようになります。
また、比喩や抽象的な表現に戸惑うことも減っていきます。
言葉に含まれる意図を理解できるようになるので言葉から状態をイメージする力が育ちます。


学ぶ

学習支援(学習の土台作り)

座る練習

自分の興味のあることに対しては、座って続けることができますが、作業に飽きると離席してしまう。
興味のないことに対しては、一つの作業が終わるとやめてしまうことがあります。
我慢強く待ったり、最後までやり遂げれるように様々な工夫をしながら学習の土台作りをしています。

・キッチンタイマーを使い時間内は椅子に座る練習をする。
※キッチンタイマーは数字が動いているのが見えるので見通しがもちやすく取組やすい。
・次の課題の待ち時間に離席しないように 10 数えながら待つ。(徐々に数を増やす) など

個別学習

どこでつまずいているのか、なぜ意欲が持てないのかを分析しそれぞれのお子さんに対して、適切な教材を使用して学習できるように取り組んでいます。

数の勉強

指差しをしながら数を数えていくと頭に入ってきやすい。(数唱)


ランダムに並べてある数字や文字のマグネットを文字盤に順番に並べていく。 数字や文字を置くことで、学習するとともに待つ練習になる。

スリーヒントカード(絵カードクイズ)

色+動物+動作のヒントをもとに絵カードを選択します。
例)
Q.赤い帽子を被っているのは誰? (四つの絵カードから選ぶ) A.キリンさん
Q.ゾウさんは何をしている? A.傘をさしている
※耳への音声指示+視覚的補助(絵カードを選ぶ) ⇒目と耳の両方から情報を得ると具体的でわかりやすくスムーズに選ぶことが出来ます。

ペグボード

紙に書いた数字に色と数に合わせてペグを挿していきます。
例)
青インクで6と示す。 ⇒青のペグを6本挿す。(ペグの数を数えながら挿していく)
⇒挿しているペグを抜いて渡す。
⇒「何色が何個ありますか?」と質問。
⇒「ペグを数えながら紫が3つ」と答える。

カウンタートラック
数の合成や分解を勉強

数の合成や分解を勉強できます。
例)
緑色のリング10枚を半分こして
⇒わかりやすくするため台紙を二枚用意し、その上にリングを半分ずつ置く。
⇒「合わせて」と示し再び 10 枚を数える。
⇒「緑2個ちょうだい」、「赤3個ちょうだい」と手渡してもらう。残りのリングの数も確認する。
※わけることや半分、合わすという意味が理解できるようになります。

その他の学習支援

筆順を番号と色分け
筆順を番号と色分けで表示したひらがなをなぞり、書き方を練習します。

文字への興味をいっそう高める
日常生活においてよく使う身近なことばの中で、反対の意味の言葉どうしをカードのおもて面とうら面にのせています。言葉を多く身につけ、文字への興味をいっそう高めます。

マス目を数える
マス目を数えることが難しい場合、数えたところに印をつける等、見てわかりやすいようにすると理解を促すことができる。

文を作る練習

文章を作る イラストを見ながら単語、助詞、動詞の選択肢から選んで文章を作る。 例)
○○が○○に○○(ある、いる)。
※イラストを見ながら想像して文章を作っていく。

国語

”は” を使って文章を作る。
絵カードを見ながら物の説明をする。
例)
アイスは、冷たい。
きゅうりは、みどりです。


人に関わる・伝える

朝の会

朝の会は、一日のスケジュールを知りスムーズに活動できるように、また職員や他の児童とコミュニケーシ ョンを築くことを目的として行っています。
朝の挨拶

  1. 朝の挨拶をしながら、子供たちの表情や様子をみて健康状態の把握をします。
  2. 絵カードを使って視覚的にもわかりやすく予定を伝えます。

ピアノを使って呼名

  1. 注視する力を引き出すために、ピアノを使って呼名をします。
  2. 子供たちに興味が持てる教材を使うことで、一定時間、座って話を聞けるようにもなります。

簡単な模倣

  1. 手遊びや汽車遊びなど音楽に合わせて体を動かします。人をマネることで簡単な模倣が出来るようになります。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

「ソーシャルスキル」とは 対人関係や集団行動を上手に営んでいくための技能(スキル)のことです。
イノセントでは、自分の夢や希望・活動の内容やルールについて話し合いをする場、つまり「議論」することもこの能力を獲得する上で重要な支援の一部と考えており、周りの友達の意見を聞いて自分の気持ちと折り合いを付けられることを目指しています。

ソーシャルスキルトレーニングは生きていく上で、実は一番重要なスキルです!! (周りの人と仲良くできる人が生きていきやすい)
ソーシャルスキル コミュニケーション力などを伸ばす 文章の組み立て 時系列での表現や感情の表現など、苦手としている生活面でのコミュニケーション力などを伸ばしていきます。
わからない場合は、いっしょに考えたりヒントや選択肢をだしながら人に伝えられるようになることを目指します。

ステップ1 簡単な文章の作成

例)宿題の前後に、今日の授業について1日の振り返りを行う。
1~5時間目までの内容を書いてもらう。学校の連絡帳をもとに1日の流れを質問して、イノセントの連絡帳に書いてもらい確認する。忘れていたら、学校の連絡帳を確認する。 1時間目:国語 2時間目:図工 3時間目:算数
例)好きなこと楽しいことについての説明

  • 家族の好きなものを文章にしていく。「○○は△△が好きです。」
  • 学校の授業では何が好き?
  • 好きな食べ物は?

ステップ2 詳しい文章の作成(相手に伝える)

相手に伝える 学校質問

例)学校質問

  1. 今日の時間割を教えて     ⇒ 1~5時間目まで答える。
  2. 体育の授業は何をしましたか? ⇒ ラジオ体操や運動会の練習をしました。
  3. 何年生から何年生まで?    ⇒ 1~6年生。
  4. 今日一番楽しかったことは?  ⇒ こてき
※次の質問で、こてきをしたのは今日ではなく昨日だった。など、文章に間違いがあった場合は、今日は組体操が楽しかったと文を訂正する。

例)楽しかったこと
  • 言いたい事をお母さんやお友達に伝える練習をします。
    ※相手に伝えるために必要な事  
    いつ・どこで・だれと・ 何を・どうした・どうだったか・楽しかった理由
  • ひとつずつの質問に自分で答えを書く。
  • 全部をつなげて今日の日記を書く。
  • つなげる言葉なども自分で考える。

生活に密着したスキルを身に着ける 生活に密着したスキルを身に着ける
調理・電車・バス乗車や買い物など、生活に密着したスキルも身につけられるよう取り組んでいます。
細かい内容に関しては保護者との話し合いで出た希望を踏まえて、実施しますのでご相談下さい。

こども発達支援事業所相談支援センターイノセント

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